June 18, 2009

静かに健やかに遠くまで

引用。今響いたものは響いているうちに書き留めた方がいい気がする。土曜になると感性の状態も変化している。


人間には、慣れというものがある。慣れによって救われる場合もあるが、慣れによってスポイルされることの方が、はるかに多い。慣れを防ぐには、つとめて初心に返ること、自らを空しくして、事にとり組むことである。

――――城山三郎全集/第1巻/男子の本懐「随筆(五月病を逃れて)」



経営者の世界に休みはない。豺狼は食い合い、一瞬の隙も油断も許されない。

――――「役員室午後三時」



<人生も事業も、長丁場だ。焦って攻めこまんことだ。>

――――「男たちの好日」



”One thing,once.”

――――「男子の本懐」



「大人が一年間ムキになってやれば、たいていのことは、りっぱな専門家になれます」

――――「打たれづよく生きる」



「はたらくといってね、働くのも、楽のうちなんだよ」

――――「打出小槌町一番地」



男 にとって大切なことは愚直さですよね。もう明らかにそういうことしたら損だということが分かってても、そういうことをしなくちゃいけないという使命感なり 理想があって、愚直に生きていく。その愚直さということを、もう少し言いかえると、けじめの問題ですね。つまり、男らしい男は、けじめをつけるっていうこ とです。

――――「失われた志」



人間の能力とは努力のことでしかない。

――――「価格破壊」



その時間が、一番愉しいんだよ、一日で。仕事終わって、ベッドに自分の好きな本持って飛び込んでいくというときが、一番愉しい。

――――「失われた志」



「ねばることだ。物事を成すには、最後の五分間が、かんじんだ。詰めに成否がかかっている。あと、ひとふんばりしてみることだ」

――――「外食王の飢え」



(英国の将軍)ウェリントンでいいなと思うのは、「自分はいつも自分のそばに『おまえはタダの人間だ』ということを言ってくれる友達をつけておきたい」という言葉ですね。

――――「人間を読む旅」



「天使は、必要なとき、やってくる」

――――「男たちの好日」



「名声は高くても失敗した人の助言や援助は受けるな。著名でなくても成功者の助言や援助を求めよ」

――――「野生のひとびと」


以上、城山三郎「静かに 健やかに 遠くまで」より

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