引用。今響いたものは響いているうちに書き留めた方がいい気がする。土曜になると感性の状態も変化している。
人間には、慣れというものがある。慣れによって救われる場合もあるが、慣れによってスポイルされることの方が、はるかに多い。慣れを防ぐには、つとめて初心に返ること、自らを空しくして、事にとり組むことである。
――――城山三郎全集/第1巻/男子の本懐「随筆(五月病を逃れて)」
経営者の世界に休みはない。豺狼は食い合い、一瞬の隙も油断も許されない。
――――「役員室午後三時」
<人生も事業も、長丁場だ。焦って攻めこまんことだ。>
――――「男たちの好日」
”One thing,once.”
――――「男子の本懐」
「大人が一年間ムキになってやれば、たいていのことは、りっぱな専門家になれます」
――――「打たれづよく生きる」
「はたらくといってね、働くのも、楽のうちなんだよ」
――――「打出小槌町一番地」
男 にとって大切なことは愚直さですよね。もう明らかにそういうことしたら損だということが分かってても、そういうことをしなくちゃいけないという使命感なり 理想があって、愚直に生きていく。その愚直さということを、もう少し言いかえると、けじめの問題ですね。つまり、男らしい男は、けじめをつけるっていうこ とです。
――――「失われた志」
人間の能力とは努力のことでしかない。
――――「価格破壊」
その時間が、一番愉しいんだよ、一日で。仕事終わって、ベッドに自分の好きな本持って飛び込んでいくというときが、一番愉しい。
――――「失われた志」
「ねばることだ。物事を成すには、最後の五分間が、かんじんだ。詰めに成否がかかっている。あと、ひとふんばりしてみることだ」
――――「外食王の飢え」
(英国の将軍)ウェリントンでいいなと思うのは、「自分はいつも自分のそばに『おまえはタダの人間だ』ということを言ってくれる友達をつけておきたい」という言葉ですね。
――――「人間を読む旅」
「天使は、必要なとき、やってくる」
――――「男たちの好日」
「名声は高くても失敗した人の助言や援助は受けるな。著名でなくても成功者の助言や援助を求めよ」
――――「野生のひとびと」
以上、城山三郎「静かに 健やかに 遠くまで」より
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