June 19, 2009

覚悟

ある助言。
覚悟。


たしかに何もかもが他人事で。
いつの頃からか、何かに入り込みすぎることで自分がばかを見たり、一生懸命やったことが無に帰するのを見ることがいやになった。
結局、うまくいかなかったとき少なからず責められるのは私だったし、うまくいったとき評価されるのは結果だった。
割に合わない。そうしたければ、すればいい。私は責任をとれない。


中学校で生徒会に立候補したときに、友人が推薦文にたしか「責任感が強く」とか書いてくれたことを思い出す。
あのころはたしかに責任感が強かったんだろう。


いつからか責任というものを避けるようになった。
責任をとる、ということが、うまく逃げられなかった人が押し付けられてすることのように見えていた。
それは大人になるにつれ、とても恐ろしいことのように感じられた。
何かとてつもなく重いものを負わされるような、それで人生が終わってしまうような。


責任というものの実体を見ずに、あるブラックボックスのようなものとして怖がっていたのだろう。

多分、責任ってケースバイで重いのもあれば軽いのもあって。そして一生懸命やったうえでの責任であればそんな重いものではなくて(少なくとも自分にとっては精一杯やったという自負があるから)、こわがることではないのかもしれないと思った。
結局、責任で払わされるのは物質的な何かであって、一生懸命やったという自負があるのであれば、自分はつぶれない。誰も腹を切れとは言わないし、多分。

リスク管理をちゃんとしていれば、責任だってコントロールできる。大抵は。多分。


で、覚悟。
そういう責任を背負う可能性を認識した上で、ある物事にコミットしていくこと。
ある物事に入り込んでいく覚悟。
自分の意思で、自分の責任で。全力で。


私にさしあたって欠けているものはそれだろうと指摘してくれた人は、私という人間にコミットしてくれていて、それが無性に嬉しかった。



自分に今欠けていると気づいたものは、昔持っていたもので、ああ回復しなければ、と思う。
それはこういった責任感であったり、物事に関わっていく勇気や情熱であったり、何かに本気になるということであったり。
人の人生を生きているような気がしていた。ある人の人生を。ああ、この人は試験を受けなきゃいけないんだな、とか、この先どうなるんだろうな、とか。私は自分の人生に対してすら責任を放棄していたことに気づく。
私は責任をすり抜けて、もしくは責任をとらずに最近生きていたけれど、虚無感はすさまじかった。しかも自分の人生からは逃げられない。自分の選択で自分の人生は構築されていく。それに対して責任がとれるのは自分だけだ。


早く自分の人生を引き戻さなくてはと思う。何でも自分に引き寄せて考えること。今まさに自分の身に起こっていることとして。大事なことだ。

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