June 19, 2009

tabi

ある人の旅行記を読んで、ものすごく一人旅に出たくなった。


私 は、学生のうちに旅行しとけっていう多くの助言を、めんどくさいとか金が無いとか学校があるとかの理由で今まで何気なく流していた。サークルの女の子はそ の間に一人でがんがんアジアを旅していたし(中退したけど)、ある友人はインドに40日何をするでもなく滞在していた(留年した)し、ある友人はツアコン のバイトをしながら各国を回っていたし、当時の彼も私を置いてあちこち行っていた。院で出会った子もアジアやら南米やら何カ国も回っていて、旅はいいとい つも言っていた。


しかしその様子を見ても特に、旅にでたいとは思わなかった。言語が通じない国へ行っても困るだけだし、危険だ し、そこの雰囲気はテレビがいくらでも伝えてくれると思っていたからだ。私は現状に満足だったし、大事な人は日本にいた。留年するなんて選択肢はなかった し、バイトしまくる気概もなかったし、日本より安全な国はないし。
合理的に考えても、「僕には旅に出る理由なんて何一つない」(BYくるり)のだった。


いつもそうなのだ。
私は、他人は他人で、どんなにいいと言われても、その人が旅はいいと思っているという事実のみを受け止めるだけなのだ。
友人の旅行記を読んでも、大概、「ふうん。楽しそうだな。」くらいである。


まず現実感がない。行けるはずが無い。行くほどの動機も無い。ひどく内向的。


が。現金なもので、昔から、好きな人、興味のある人の話は手放しで受け入れ、かつ自分のものにしようとする傾向があって。
今回もその例にもれず。興味のある人の旅行記を読んだので、強くそう思った。っていう話。
今までもある思想やある考え方が、そうやって私に取り入れられていった。
好きな人のいうことは聞く。まあ人間の基本的性質ではある。

しかし今回のは多分それだけではない。
くるりの歌も関係しているし、今あてがわれている部屋も関係しているし、人間関係状況も関係している。
それに興味のある人の書いた文学的な旅行記が「旅」への憧れを増す後押しをした。
ヤシの木のくだりなんて最高である。
ヤシの木が沖縄にあるにもかかわらず、である。


何にしたって遅咲きだ。
みんなそういう旅なんてものは大学生のうちにしているものだ。



そんなこんなで、旅に出ることを夢見ながら勉強でもする。

それが今まで私が旅に出ないかわりにやっていたことでもあるわけだし。

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