June 19, 2009

自己分析的職業論

弁護士か?弁護士なのか?
という疑問は昔からあって、それはずっと続いていた。


高 校のころ成したいと思っていたことは、ある問題を解決することだった。その認識は結構はっきりしていて、というのはそのことを考えるときは私のいつもは動 かない情熱が動くのを感じられたからだった。自分のこと以外で自分が泣きたくなったりするのは奇妙なことだったから、それが私にとっての大事なことなのだ ろうと感覚的に思った。


アプローチとして、そのとき考えられたのは、政治や行政の世界だったけど、そんなしがらみの世界は向いていないし、御免こうむりたいと思った。そしてリンクするのかもわからずに、ひとつのアプローチとして法律を選んだ。興味もあった。
そのアプローチも有効な場合があるだろう、と。
それはしかしやはり迂遠だと感じていた。


そ の一方で、やりはじめると法律という学問自体の面白さは私を惹きつけていて、それに触れていたいという気持ちがうまれた。それは単に、子供がゲームが好き だからやり続けたいと思うような感覚でそう思っていて、そのゲームだけをやって暮らせるなら、なんて気楽でいい人生だろうと思っていた。


でもそれはかつて自分がしたかったこととはかなり離れたことで、したかったことに対する背信のような後ろめたいものを感じていた。


少したつと、違う分野に興味をもった。それはやはりゲームのような興味だろうと思う。しかしその分野は、一生法律を研究者としてやるという道よりは幾分、やりたかったことに接近したものだった。


ここ数ヶ月の間、思考を続け、定期的にブログを書いたことで、自分がどういうことで悩んでいて、どういう考え方をしていて、どう生きたいのかを立ち返って考えることができた気がする。
思考の中にはどうしようもなくとりとめもないこともたくさんあったし、それを話したときに、ああそういうことを考える時間があるほど暇なんだねという顔をされたことももちろんある。
多分暇なのではなく、他のことをできなくなってたから思考してただけのことだと自分では思うけど。暇というものはない、多分。


そうやってとりとめもないことを多く含んだ自分やその周囲に関する考察を深めてきた結果、一番リンクしそうだと判断して今就活をはじめようとしている分野があって、それを確信したのはでもつい一昨日くらいのことだ。それまではやっぱり弁護士の呪縛にとらわれていた。

善は急げで、昨日はその分野に身をおいていた人から話を聞き、さらに自己分析をしはじめた。このエントリもその一環。


そもそもその分野に興味を持ったのは、その人の話を聞いたからだ。その業界のことは何やってるのかすら知らなかった。

一番のインパクトはビルマ料理店での会話で。
ああそうか、そうだった、と私はそのとき高校時代に、自分の根本に引き戻された。
何らかの問題を解決したいということ。
そのためのアプローチ。スキーム構築のノウハウ。問題の考え方。考慮すべき事項の抽出。底辺に流れる理念や価値観、世界観。諸々。
それらが必要だったのだということ。


そのアプローチやノウハウに、法律というものが含まれうることはいうまでも無い。だから、無駄とかはないし、資格だって無いよりはあった方が便利だと思う。でも、それだけの位置にまで落とせるようになったのが、つい一昨日だという話。

その分野に行くことが、全体を見渡せる近道な気がしていて、願わくばそういう場所に身を置いてみたい。



そう思い始めたら、就職活動はちょっと切ない。

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