June 27, 2009

居所

まあ比較的便利な街だとは思うのだけど、まだ好きまでいかない。
ホーム、という感覚でもない。


致命的なのは、ゆっくりできるカフェがないということだ。駅前のチェーン店のカフェは嫌いじゃないけど大抵混んでいる。

前は中野新橋に仮の宿として2か月ほど住んだのだが、あれはよかった。
いいジャズ喫茶があったのだった。ジニアスという喫茶店。昼は普通の喫茶店だが、夜は大きなスピーカーでジャズを流す。初老のマスターはとてもいい感じで、その奥さんが作るご飯も実は美味しい。インスタントなのかもしれないけど。

よ くそこで面接対策とか、ライフプランをまじめに考えるとか、今ジャズ喫茶で寛いでいることについて冷静に見つめてみるとか、とめどなくジャズに聴き入ると か、ハーパーの良さについて考えるとか(ウイスキーは2種類しかなかった)、「いきの構造」という本に感銘を受けるとかしていた。雨の日が特に良かった。 秋も深まる頃で、秋と夜と雨とジャズはなんて合うのだろうと感心した。全部影のある情緒にあふれている。

ああいう丁度いい喫茶店ないしはバーが、ここにはない。


妹が今日寮へ戻って、また一人になった。
社長から、会社の近くに引越せばと何度目かの勧告を受けた。

そういったことからこういう日記になっているのだろうけど、そう考えたら引っ越してもいい気がしてきた。喫茶店やバーに限らず、好きな場所、落ち着く場所というのがあまりない街で、それはやっぱり引っ越すべきなのかもしれない。いずれにしろいつかは引っ越すのだろうけど。


人 生でやりたいこと50というのを前書いた。というエントリは多分どこかに残っているはずで、それはまさしくジニアスで書いたものなんだけど、その一つに 「港区に住む」というのがあって。お台場は3つくらいの区からなる地域で、その中に港区もある。ゆりかもめの入ってくるあたりが多分港区。

まあいつか叶えたいことではある。
しかし今は引っ越す時間もお金も体力も都合できない気がする。

思い出したので、たまにはジニアスまで足をのばすのもいいかなとか思う。

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